「クリスチャンバウアー」鉄でできたウェディングリング
那覇メインプレイス店取扱い「クリスチャンバウアー」の根底にあるスピリットを知って頂きたくて。
「鉄でできたウェディングリング 戦火に離されたふたりをつなぐ、愛と絆の証。」
これは、第一次世界大戦中のある恋人たちの話です。
戦況は日を経るごとに激しさを増していき、日々の暮らしにさえも暗い影を落とし始めていました。
ふたりが生涯を共にしようと誓い合った日に、1通の電報が届きました。
彼は、遠い戦地へと赴かなくてはならなくなったのです。
ふたりは、暗黙のまま生と死をみつめあいました。
せめて離れていても、お互いが感じられるようにと彼が用意したものは、鉄くずでつくられたウエディングリングでした。
指に着けたリングを見るたびに、彼は「帰りを待っている人がいる。まだ、頑張れる。」と励まされ、彼女は希望を捨てることなく、無事の帰りを願い続けることができたのです。
戦火によって離ればなれにされた愛しあうふたりにとって、絆を強く感じることができたのは、身に着けた鉄のリングだけだったのかもしれません。
この鉄くずでつくられたウエディングリングこそ、100年前に私たちクリスチャンバウアーが工場の片隅で密かにつくっていたリングです。
軍事物資の供給を強いられ、戦争に必要のない物をつくることなど許されなかった時代でした。
戦争中だからといって、人が人を愛する気持ちが無くなるわけはありません。
シルバーやゴールド等の素材が入手困難であったとしても、たとえそれが社会的に背徳行為だったとしても。
愛するものどうしの強い絆の証のために、ウエディングリングづくりだけは続けていこう。
そんな熱い想いの中で手にした素材、もっと正確に言えば、唯一、手にすることができた素材。
それが、鉄だったのです。
どんなに時代が変わっても、ジュエリー製作の技術の進歩があっても、「ウエディングリングに込められた人々の想いに変わりはないのだ」と私たちは思います。
だからこそ、その想いに応えるための情熱やクラフトマンシップも大切に受け継いでいくことが使命であると思います。
愛と絆の証として一生涯、いや世代を超えて使えるものを。
私たちは、そんな想いを胸に今日もウエディングリングづくりと向き合っています。