バーゼルワールド「シチズンパビリオン」
バーゼルワールドの中でも特に感銘を受けたパビリオンのひとつがシチズンでした。
うーむこれぞ日本の美です。黒い柱は竹を連想させます。
それに何万枚もの時計地板をアクリル糸で吊っています。
これだけの手間をかけるところが実に日本のブランドっぽいです。
夢の中にいるようなファンタジックな世界を作り出していて、回りは観客でいっぱいです。
テーマはフローズンタイムだそうです。
いやーカッコ良さにシビレました。シチズンさん素晴らしい!N.Y
http://citizen.jp/topics/2013/basel/index.html
シチズンの時計を考えたときに時間に ついて考えました。「時間は光であり、 光は時間である」 宇宙のはじまりは光 のはじまりでもありました。光が生まれたとき全ての時間がはじまりました。 光には眼に見える光と、眼に見えない光とがあります。同時に時間も眼に見える時間と眼では見えない時間とがあります。地球の中にある生命の息吹や季節の移ろい、その全ては光によってもたらされ、 その周期を測るように人間は概念としての「時間」または文明社会の中で「時 間」を考えたのかも知れません。 しか し時間の本質は光にあります。光に反する影なくして、我々は時間を読むことが出来ませんでした。即ち、闇の世界では時間は存在しないのかも知れません。光があるところに時間は生まれ、時間 が存在するところに光がある。そんなことから時計の空間について考えはじめました。
Frozen Time
今回のインスタレーションは、シチズンの原点である「地板(ジイタ)」を使って行います。 「地板」は時計の基盤です。基盤なくして時計は動きません。地板とは、時計を 動かすための動力の全てを支える基盤部品です。地板はシチズンの原点とも言 えます。地板によるインスタレーションは、5万個の地板が浮遊する静止した時 計の空間、それを「Frozen Time(凍りついた時間)」と名付けました。動かない時計の地板の上に、動き続ける光が差し込み、動き続ける来訪者の中 を、動くことのない空間が包み込みます。