リングの組み合わせ方
婚約指輪は入籍する前の「婚約の印」としての役割が大きく、入籍後は日常生活ではあまり着けないでしまっておく、ということが多いものでした。対して結婚指輪は、仕事の関係上着けないという方もいらっしゃいますが、それでも二人を結ぶものとして日常的に身に着けるもの。
この婚約指輪と結婚指輪、現在では「重ねて着ける」ということを考えて選ばれる方が増えてきています。ですが、実際選ぶとなればどうやって選んで良いかわからないなんてことも。今回は組み合わせるデザインのおすすめや、選び方の注意点などに触れながら、最良の組み合わせを見つけるお手伝いをさせていただきます。
1.同じアームタイプを選ぶ
NIWAKA 柊
まず、重ね付けで王道なものは「アームの形を合わせる」ことです。セットリングで販売されているものですと大抵はアームの形が同じものを見かけますね。収まりが良いということと、他ブランドのリング同士の組み合わせでも、アームのデザインが一緒であれば比較的合わせやすいということが挙げられます。
まずはストレートからご紹介。
【ストレート】
LUCIE パルファン
ストレートのアームはすっきりと収まりが良いので、華奢な細めのものを合わせて婚約指輪の石を際立たせても良いですし、アームの幅の広さをそれぞれ変えることで少し個性的な印象に。また、結婚指輪をエタニティにすればエレガントさが際立ちますね。婚約指輪と結婚指輪で彫りを入れたりミルグレインを入れたりと、デザインを変えても程よいアクセントとなります。
【ウェーブ】
PONTE VECCHIO
指を綺麗に見せたいのであれば、緩やかなラインのウェーブタイプを。どんな指にも馴染み、重ねてリングの幅が広く見えても、ストレートを重ね付けするよりも気にならないことが特徴です。リングの幅は揃えてあげたほうが統一感があり、細い幅のリングだと繊細さが強調されますね。
【V字】
MARIAGE
ウェーブと似た印象でありながらもシャープさも加えたこのタイプは、一番指を長く見せることのできるデザインです。V字の深さで印象も異なるのですが、浅いものであれば指のカタチを選ばないといった特徴も。結婚指輪はエタニティでより正統派な美しさを味わえます。
V字とウェーブに関しては、異なるブランドのリングを組み合わせる場合、ちょっとしたカーブの具合で収まりがあまりよくないかも?と感じることもあるため注意が必要。実際に組み合わせて選べるとベストですね。
2.異なるアームタイプを選ぶ
収まりが良いのも素敵なのですが、ボリュームを出したい、少し個性を演出したいということであれば、アーム違いのリングを組み合わせてみてはいかがでしょうか。もちろんなんでも良いという訳ではなく、選び方にもちょっとしたコツがあります。
【ストレート×V字・ウェーブ】
CAFE RING
婚約指輪がストレートタイプだと、石を下から支えるように見えるV字やウェーブデザインなどを選ぶことは多いですね。リングとリングに隙間があっても、石があるためあまり気にならないのもメリットです。ラウンドもおすすめですが、石がペアシェイプやハートシェイプであれば、V字の結婚指輪との相性は抜群!
反対に婚約指輪がV字やウェーブとなると、下に合わせる結婚指輪がストレートだと隙間が気になる場合も。V字は逆向きにつけることで安定しますが、デザインによっては肌が見える隙間が大きすぎるとあまり好ましくないと感じてしまうかもしれませんね。
ウェーブはどこかにストレートの部分があれば収まりがよくなりますが、あまり曲線が極端でない方が見た目にも良いです。重ねた時のボリューム重視ということであれば、抱き合わせとストレートの組み合わせがおすすめ!
【抱き合わせ×ストレート】
婚約指輪のアームタイプが抱き合わせだと、結婚指輪のウェーブやV字は収まりが良いのですが、意外とストレートにも合います。隙間はもちろんあるのですが、その余白がちょっとしたニュアンスを生むので個性派の方にはぴったり。婚約指輪を平打ちで少し幅の広いものにしてもおしゃれですね。割腕も同様の理由でストレートの結婚指輪に合わせやすいですが、その場合は幅があまりないデザインの方がバランスが良いです。
デザインが違うということで大丈夫かな?を心配な方は、地金の色味を統一することでまとまりが生まれるので、ゴールドならゴールドを、プラチナにはプラチナを合わせてみましょう。
3.地金の色
デザインも組み合わせを選ぶ上で重要ですが、地金の色味も同じく重要となってきます。異なるデザイン同士を組み合わせるのであれば、同じ色味のものをとお伝えしたのですが、ブランドによって同じゴールドでも色味が異なる場合もあるのです。
例えば金の割合が異なる場合、K18とK10だと黄味の濃さが異なります。もちろんしっくりくると感じる場合もありますが、ちょっと違うかも?と感じることも。割合はもちろん、イエローゴールドとピンクゴールドでもこの感覚はありますので、選ぶ際には実際に色味を確認してみましょう。つやっとした鏡面やマット仕上げによっても、同じゴールドでも色味が異なると感じる場合もあるので参考にして下さいね。
また、異なる色味のリングを重ねる場合、それぞれのデザインが際立ってとても素敵という特徴がありますが、難しいかな?という場合にはアームを同じ形にすると良いでしょう。アームのタイプも変えたい!ということでしたら、留めるメレダイヤの大きさを同じにしたり、ちょっとした装飾を同じにするなど、デザインに統一感を持たせることで洗練された印象を与えます。
4.セットリング
アンマリアージュ
もし収まりの良さやデザインの統一感を優先するのでしたら、ブランドが提案するセットリングはいかがでしょう?二つが綺麗に組み合わさるようにデザインされているので、付け心地はもちろん、双方の指輪の良さが際立つよう造られています。アームタイプが別のデザインもありますので、異なるアームタイプを選びたいという時にも参考になりますよ。
婚約指輪と結婚指輪の選び方を挙げましたが、これはほんの一例でリングの数だけ組み合わせがあります。ピンとくる組みわせが一番あなたに似合うリングたちなので、あくまで参考にしながら今しか味わうことのできないリング選びの楽しさを堪能して下さいね。