会社概要ページの絵
以前ブログに書いた内容で申し訳ありません。Information欄がトップページに
加わりましたので再投稿となります。
会社概要ページ(COMPANY)の絵は父と親交のあった棟方志功画伯にお願いして
描いて頂いたものだそうです。
実はこれ、その絵を元に制作された山城時計店の包装紙なんです。
国際通り本店を永年ご愛顧頂いたお客様にはお馴染みの包装紙ですね。
学生時代に見せられた時は自分にはこの絵の良さが全く分かりませんでした。
最近になってその筆運びから棟方先生の円熟期の作というのが何となく分かって
きました。これもテレビのお宝鑑定団のお陰ですね(笑)。
棟方先生は数多くの観音様の絵を描かれていますがこの絵の構図はかなり
変わっていますね。包装紙として4つ切りしてもそれぞれにお顔がちゃんと残るように
描いて頂けませんかと先生にお願いしたのだそうです。父はなんちゅー恐れ多い
注文をつけたのか・・・この絵はとても短時間で一気に描かれたものだそうです。
父に聞くと棟方先生が70歳頃の作なんだとか。
絵の価値って不思議ですね。緻密に描かれた絵より筆運びで一気に描かれた絵のほうが
価値があったり。親父に言われた一言で学生ながらに私はなーるほどと思いました。
人真似ではない自分の作風を生み出すまでに画家は大変な苦労をする。
絵を欲しがる人はその画家の生き様の数10年プラスその絵を描く事にかかった労力や
創作意欲に大きな価値を感じる。確かに棟方先生の絵は誰のものにも似ていません。
絵の価値を決めるのはその画家の下積み時代の努力ですね。先生の場合は
50数年+15分ということですか。
今ではこの絵(包装紙)がとても好きになりました。