結婚指輪の選び方 【中級編】
結婚指輪を選ぶとき、どんなことを考え選ぶのでしょう?
【基礎編】⇦では、結婚指輪とは何か、デザインや素材のこと、そして実際選ぶには何から準備すればいいかを述べさせていただきました。
今回の【中級編】ではメレダイヤモンドのことやデザインについて、さらに深く掘り下げていきましょう。ちょっとした違いも知ることで、指輪探しがより楽しく二人にとって唯一無二の時間となるはずです。
【石留めについて】
基礎編でも「ソリティア」や「エタニティ」に触れましたが、指輪のデザインは奥深く、同じような装飾に見えても差異があるのです。そして、その差異を知れば知るほど、運命のリングを手繰り寄せ出会うことができるでしょう。まずはデザインの一要素である「石留め」から。
・メレダイヤモンド
画像:Cafe Ring Rosehip Duo
リング探しをしていると「メレ」と聞いたり、雑誌やインターネットで見たりすることって多いのではないでしょうか?なんとなく知っていても、どのダイヤモンドがメレと呼ばれるかわからないという方に覚えておいてほしいことは「0.2から0.1ct以下のダイヤモンドをメレと呼ぶ」ということだけ。
国によってメレの基準となるカラット数は異なりますが、日本ではこのように定義されています。 メレ以上の石は「センターストーン」といって、ソリティアリングなどに使われる、いわば主役石となります。このセンターストーンの周りに小さいダイヤモンドを並べたり、取り巻いてデザインすることで一粒ダイヤモンドの華やかさを強調。この役割を果たす小さいダイヤモンドが「メレダイヤモンド」なのです。
メレはセンターストーンを際立たせるために、またはメレだけでデザインされることもあります。このメレダイヤモンドは小さくてもリングの印象を大きく変える重要なもの。石留めの方法も多岐に渡ります。
・エタニティとパヴェ
画像:MAKANA ハーフエタニティリング
ダイヤモンドは、大きさやカッティングによって留め方がいくつもあるのです。センターストーンも石留めの方法はたくさんあるのですが、それはまた【上級編】で。今回はメレダイヤモンドの石留めについて多いエタニティとパヴェの違いについてご紹介させていただきますね。 エタニティは、【基礎編】で、「同じサイズのダイヤモンドを、リング全周にセッティングしたデザイン」を指し、半周のものはハーフエタニティとすると述べました。
エタニティと混同されやすいものが「パヴェ」。
画像:QUAND DE MARIAGE ローズ
「パヴェ」はフランス語で「石畳」を意味する名の通り、隙間なく敷き詰められたメレダイヤモンドが爪と変わらない高さで留められたり、彫って留められることで引っかかりも少なく、隙間なく埋められたメレダイヤモンドが豪華な印象を与えます。
クワンドゥマリアージュの婚約指輪「Rose」(上記画像)の花びらは、このパヴェセッティングを活かした優美さに思わず見惚れてしまいますね。
結婚指輪や婚約指輪では、石を一列に並べたエタニティを採用したデザインも多いのですが、ボリュームやデザインによってはパヴェでしか表現できない細やかさもあるので、選ぶときの参考にして下さいね。
・他にはどんな石留めがある?
メレダイヤモンドの石留めは、エタニティやパヴェ以外にも種類があります。結婚指輪で比較的多いのは、メレダイヤモンドをセンターに一粒留めたもの。
多くはソリテールのように爪を立てるのではなく、チョコ留めやマス留めといった「彫り留め」や、爪を立てずに周りの金属を叩いて留める「フクリン留め」、石の周りの数点(一般的には四点)をミルタガネという工具で叩いて留める方法もあります。エタニティと比べると印象も控えめになりますが、日常使いのしやすさや、婚約指輪との相性から選ばれる方も多いのです。
また、メレダイヤモンドを選ぶとき、センターストーンと同じく品質を大事にすることにもこだわりたいですね。小さくてもダイヤモンドは輝きを放つので、マリアージュのようにメレでも高品質にこだわっているブランドは安心でしょう。
【アームのデザインについて】
石留めのデザインは挙げたもの以外にもたくさんあります。リングの雰囲気によって、また色味や素材によっても印象が変わるので、それに比べるとリングの色味やアームのデザインを優先してしまうかもしれませんね。
一番初めに紹介するのは、まっすぐ伸びたラインが意志の強さを感じる「一本腕」から。
・一本腕
画像:QUAND DE MARIAGE ラフィネ
ストレートアームとも呼ばれるこのタイプは、ダイヤモンドを留めていても、留めないタイプでもデザインによって表情を変えやすいシンプルさが支持され続けています。ダイヤモンドの大きさを際立たせたいなら、石に向かってアームが細くなるクワンドゥマリアージュの「Raffine ラフィネ」がオススメ。結婚指輪に関しては、一本腕は指輪をつけなれないという男性にも抵抗なくつけやすいという特徴もありますね。
・V字腕
画像: カフェリング Cerise
リングのセンターでV字を描くこのタイプは、女性に嬉しい指を細く長く見せてくれる効果があり、男性が着けても結婚指輪らしい柔らかな雰囲気をまとわせてくれます。左右対称がいいけれど動きも欲しいという方に。V字の深さによっても印象が変わりますよ。
・抱き合わせ腕
画像:NIWAKA 暁星
石を抱えるかのようなこのタイプは、結婚指輪にはない婚約指輪ならではのデザイン。ダイヤモンドに沿うような曲線は、冷たい金属でも温かみを帯びます。プラチナでもゴールドでも似合うのでお好みのマテリアルを。
・ひねり腕
抱き合わせに比べてシャープな印象を感じるのはひねり腕。抱き合わせとは反対に石の外側に向かってカーブします。動きもあるので、人と違うリングが欲しいあなたに。抱き合わせと一緒なのは婚約指輪らしいリングということで、V字の結婚指輪と重ねても相性が良いです。
・割り腕
画像:UNE MARIAGE リュミノジテ エテルネッル
ボリュームを出しつつ軽やかな印象も与えるこのタイプは、センターに向かって一本であった地金が複数に枝分かれしています。UNE MARIAGEの「Luminosite eternelle」は割腕にひねりを加えた個性派リング。華麗な印象はいくつになっても手元を鮮やかに輝かせます。
アームといってもそれぞれを組み合わせた複雑なデザインもあるので単純には分類ができないのですが、代表的なデザインがこの5種類です。
【幅やリングの形状】
そしてデザインや石留めだけでなく、指にあった幅や厚みを意識して選ぶということも重要。同じ甲丸(リングの外側が丸みを帯びたもの)でも幅が違うだけで付け心地やはめた時の指のイメージも変わってくるのです。たった数mmの違いは、はめて比べてみることでその差は歴然。
画像:インセンブレ 甲丸リング
2mmの華奢なリング幅は結婚指輪と婚約指輪を重ねてつけたいというときに。ほどよく幅がある5mmのリングはカジュアルな服装が多いという方にもぴったり。指の肉が気になるという方にも指の形によっても異なりますが、少し幅感を持たせたリングはよく似合いますね。反対に手が小さく華奢な方は幅の細いリングがバランスが良いです。
もちろん、リングの形状によって幅が一緒だとしても印象が変わります。甲丸は柔和な印象に、平打ち(板をそのまま丸めた形状)はシンプルでエッジの効いた印象に。幅が同じでも甲丸の方が細く見えるといった特徴もありますよ。
もちろん実際に手にとってはめてみないとわからないのがリングなので、ぜひ店頭で試着してみてくださいね。ブランドごとに異なるリングの形状などの特徴も、ブライダルジュエリーを選ぶ一つの指標にしていただければと思います。
当店では、「NIWAKA」や「makana」、「Ponte Vecchio」といった人気ブランドから、「琉球」や「unemariage」などの個性派ブランドまで県内最大クラスの展開をしております。
正規代理店として安心感と、品揃えの豊富さが運命の指輪との出会いの場となるようご提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にお越しくださいませ。