辻利抹茶ミルクその３

この缶ドリンクの基本はラテに近いと思います。ミルク入りコーヒーというよりラテってコーヒードリンク、
昔のコーヒー牛乳に濃さが似てるじゃないですか。もちろん風味の豊かさは比較になりませんが。
これ抹茶フレーバーのラテのような感じです。とても新たなジャンルの缶ドリンクだと思いました。
多くの缶ドリンクがある中でこれ美味しそうと選ばれるためにはシズル感が重要でしょう。シズル感とは
イキイキとした実感があり、それを見るとすぐにでも飲み食いしたい気持ちにさせることです。よだれを
垂れさせる効果のことでこれはどの商売も重要な事です。最近では食品のみならず、そうしたリアルで
ビビットな状態について使われることが多くなりました。缶のカラーリングが面白いと思いました。
色がグリーンにライトベージュでパッと見で抹茶とミルクが想像つきますね。辻利ブランドが効いていますね。
色を決めるには「大日本印刷DIC」を使います。これには「日本の伝統色」と「フランスの伝統色」のサンプル帳が
２種類あります。日本はもともと草木染めなどの自然素材から来ているので色数が少なくやや渋めに感じます。
ちなみに山城時計店内装、印刷物すべての色合いはDICフランス色見本帳から決めます。
フランスなどヨーロッパ系は鉱物性の色から来ているので色が豊富で鮮やかです。ヨーロッパは歴史的に色を使いこなす
事に慣れていますからカラーリングセンスに関してはDNAに刷り込まれていると思います。
これは日本人にはない感覚でしょう　　　続く　Ｎ・Ｙ