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2月の誕生石

アメジスト

「高貴」・「誠実」・「真実の愛」

最も古くから人類が関わってきた、

”高貴なる宝石”

アメジストは日本語で「紫水晶」とも呼ばれる水晶の一種で、濃い紫色のものをアメジストと呼び、薄いものを紫水晶、さらに薄く透明になると水晶と呼びます。宝石としての歴史は古く、古代エジプトの時代から紫色は、「高貴な色」とされ、貴重な宝石と重んじられてきました。当時紫色は作ることが難しかった為、神聖な色とされていたのです。日本でも冠位十二階において最上位の色が紫でした。また、アメジストは「愛の守護石」とも呼ばれており、パワーストーンとしても人気のある宝石です。


属性:クオーツ 
原産地:ブラジル、ザンビア、ウルグアイなど
硬度:7.00 色:ラベンダー色~濃い紫 
屈折率:1.54-1.55 
【加熱または無処理】

アメジストにまつわるお話』

~酒に酔わない?「聖なる石」~

アメジストの名前の由来はギリシャ語、「Amethustos(アメテュストス)」で、「酔っていない」という意味。古代ギリシャではアメジストの杯でお酒を飲むと酔わないと信じられていました。”アメジストが邪悪な信念を取り去り、知力を高めてくれる”と、大切に身につけていた人物の一人がルネッサンス時代の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチでした。宝石は数多くありますが、アメジストだけは他の宝石が誕生石に追加されたこともありません。(2021年に初めてクリソベリルが追加されました)

アメジストの原石
紫色をした石英(クォーツ)

アメジストの原石は、紫色を基調としたクォーツ(石英)の一種で、美しい結晶状の形態をしています。原石の色合いは淡いラベンダー色から深い紫色まで様々で、鉄分が含まれることによってその色が生まれます。一般的に、アメジストは六角柱状の結晶を形成し、しばしばジオード(中が空洞で内部に結晶が成長している岩石)としても見つかることがあります。

絶妙なバイカラーが美しい
「アメトリン」

アメジストとシトリン、二つの色が一つの結晶の中に存在しているものを「アメトリン」と呼びます。地球上に偶然に生み出されたこの二色のグラデーションは神秘的な美しさを感じさせてくれます。

おまけ
「聖なる石」

アメジストとシトリンは同じ鉱物で、シトリンはアメジストに熱を加えてできた石。アメジストから自然に熱が加わってできる天然のシトリンも存在しますが、これらは大変希少価値の高い宝石になります。

アメジストのお取り扱い
[超音波洗浄△]

紫外線(太陽)の光に当てすぎると色が褪せてしまうため、屋外でのお取り扱いには注意が必要です。また、割れやすい性質なので、強い衝撃を与えないように大切に扱いましょう。保管の際は柔らかい布に包み、他の硬いジュエリーと触れないように平らに置いて並べるようにしましょう。

誕生石は、それぞれの月に対応する特別な宝石で、身につける人に幸運や守護の力をもたらすと信じられています。各誕生石には固有の意味や象徴があり、たとえば1月のガーネットは「友情」や「真実」を、7月のルビーは「情熱」や「愛」を表します。誕生石を持つことで、その石に込められたエネルギーや力が個人を守り、癒しや幸福をもたらすとされています。こうした意味が長い歴史の中で伝承されてきたことで、誕生石はお守りや贈り物としても大切にされる存在となっています。

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