3月の誕生石
アクアマリン
「冷静沈着」・「勇敢」・「聡明」
どこまでも澄んだ海の色に閉じ込めた、
”海の宝石”
アクアマリンは今からおよそ2000年前にローマ人によって名付けられ、その語源はラテン語で水を意味する「Aqua(アクア)」と、海を意味する「Marine(マリーン)」からきています。綺麗な淡い水色の結晶を見た昔の人々は、「海を連想する石」として「アクアマリン」と名付けたそう。海の水を意味するアクアマリンは、その名の通り海との関係性も深く、かつてのヨーロッパの船乗りたちはアクアマリンをお守りとして持っていたと言われています。
属性:ベリル
原産地:ブラジル、ナイジェリア、モザンビークなど
硬度:7.50-8.00 色:パルテルブルー、青緑
屈折率:1.57-1.58
【加熱】
『アクアマリンにまつわるお話』
~別名「夜の宝石の女王」~
アクアマリンには「夜の宝石の女王」という別名があります。なんともミステリアスなネーミングですが、その由来はアクアマリンの持つ、どこまでも澄んだ明るい輝きにあります。その輝きが顕著に現れるのは夜。かつてのヨーロッパの貴族たちは夜会へ行く際に、こぞってアクアマリンを身に着けていたそうです。それはアクアマリンがろうそくの灯りや、ささやかな光のもとでも蛍光性を発揮し、怪しくキラキラと光り輝くから。夜会に着けていくジュエリー=アクアマリンだったのです。これが「夜の宝石の女王」と呼ばれる由縁です。
アクアマリンの加熱
市場に出ているアクアマリンのほとんどは加熱されたものです。アクアマリンの加熱処理は一般的に行われており、熱することによって私たちの知っている美しいアクアマリンへと変化します。また、アクアマリンは二色性で、結晶方向によって透明な色味と強いブルーの色味を見ることが出来ます。
アクアマリンの姉妹石
アクアマリンはベリルと言われる鉱物グループの一つです。緑色のエメラルドやピンク色のモルガナイト、赤ピンク系のレッドベリルもベリルの仲間になります。クロムという成分が混じって出来たものは緑色のエメラルドとなり、鉄分が混じって出来たものが水色のアクアマリンになります。こういった少しの成分の違いで全く違った色の宝石になるのです。
アクアマリンのお取り扱い
[超音波洗浄〇]
功績に含まれる鉄元素は、アクアマリンの美しい水色を生み出しているのですが、汗(塩分)が弱点。長時間着用すると変色する恐れがある為、外した後はこまめに汗を拭き取るようにしましょう。また、紫外線と化学反応を起こすと青みが抜けてしまう為、直射日光を避け、着用・保管するようにしましょう。