4月の誕生石
ダイヤモンド
「純潔」・「無垢」
征服されざる、
”宝石の王様”
世界一の硬さを誇るダイヤモンド。自然界の中で最も硬い物質とされ、モース硬度(鉱物の硬さを表す尺度)は最大の10。また、光の屈折率も高く、内部に入り込んだ光が全反射し、無色透明でありながら虹色の強烈な輝きを見ることが出来る唯一無二の宝石です。類まれな硬さと輝きのダイヤモンド。その由来はギリシャ語の「征服されざる」、「無敵の」という意味の「Adamas(アダマス)」からきています。ルビー・サファイア・エメラルドと並ぶ世界四大宝石の一つで、和名は金剛石(こんごうせき)と呼ばれ、「金属の中で最も硬いもの」、「極めて強固なもの」という意味があります。
属性:炭素
原産地:南アフリカ、ロシア、ボツワナなど
硬度:10 色:多色
屈折率:2.42
【無処理】
『ダイヤモンドにまつわるお話』
~地球と歩んできた「宝石の王様」~
ダイヤモンドの誕生は、150km以上もの地球の奥深い地下で、高圧・高温下のマグマの中、様々な条件が揃ったことで偶然結晶化しました。このダイヤモンドの結晶が誕生したのは、恐竜たちの出現より遥か昔。地球は46億年前に誕生し、現在見つかっている最も古いダイヤモンドは約45億年前にできたものだと言われています。地球の誕生から間もなくダイヤモンドの結晶も生まれていたのです。その結晶は、その後の火山活動によって周りの岩石を取り込みながらとてつもない速さで地表近くまで運ばれ、紀元前4世紀頃になって初めて人類に発見されたのです。長い年月、激しい高温・高圧に耐え抜いてきたダイヤモンドは、まさに何者にも征服出来ない無敵の「宝石の王様」と言えるでしょう。
ラウンドブリリアンカットの誕生
ダイヤモンドは、原石のままでは私たちの知る輝きはありません。ダイヤモンドが輝く為には人の力、「カット技術」が必要なのです。元々ダイヤモンドは硬くて特別な石として重宝されていたのですが、他のカラーストーンの様にジュエリーとしてではなく、御守り的な要素が強かったのです。ダイヤモンドは硬すぎて研磨で出来ず、職人達の間でもお手上げ状態でした。そんな中15世紀半ばに、「ダイヤモンドの粉でダイヤモンドを磨く」という研磨技術が発明されました。これによってダイヤモンドは宝石としての輝きを手に入れ、ジュエリーとして普及していきました。そして17世紀になって私たちの知っているダイヤモンド、「ブリリアントカット」が誕生し、瞬く間に宝石の王者になっていったのです。
ダイヤモンドの
カットバリエーション
ダイヤモンドのカットには、輝きを最大限に引き出す「ラウンド」、モダンな魅力を放つ「プリンセス」、クラシックで洗練された「エメラルド」、そして優雅でユニークな「オーバル」や「ハートシェイプ」など、多彩なバリエーションがあります。どのカットも、美しさと魅力を最大限に引き出すために設計されています。
ダイヤモンドのお取り扱い
[超音波洗浄〇]
ダイヤモンドは硬度が高く、比較的取り扱いしやすい宝石です。他の宝石(硬度が低い宝石)と一緒に保管すると衝撃で他の宝石が割れてしまう可能性がある為、ダイヤモンドジュエリーは単独で保管しましょう。また、ダイヤモンド同士がぶつかると傷つく恐れがあるので注意しましょう。油や皮脂が付きやすいので外した後は柔らかい布で拭きましょう。