9月の誕生石
サファイヤ
「慈愛」・「誠実」
気品に満ちた天の宝石、
”大地のシンボル”
サファイアは、ダイヤモンド・ルビー・エメラルドと並ぶ世界四大宝石の一つで、遥か昔から神秘的な宝石として愛されてきました。サファイアの語源はラテン語の青色を意味する「Sapphirus(サピールス)」からきています。古くはギリシャ神話にも登場し、人間に火を与えた神、プロメテウスが世界で初めてサファイアを身に着けたと言われています。青色のイメージが強いですが、サファイアには青色以外にも様々な色が存在します。ルビーと同じコランダムという鉱物からできており、クロムという成分の含有量でルビーになるか、サファイアになるかが決まります。
属性:コランダム
原産地:スリランカ、ミャンマー、タイなど
硬度:9.00 色:多色
屈折率:1.76-1.78
【加熱または無処理】
『サファイアにまつわるお話』
古代の人々は、自分たちの住む世界は巨大なサファイアの上にあり、空の青い色はサファイアの大地を映した色だと信じられていたそうです。この壮大で神秘的なサファイアは、君主を危害から守るという意味もあり、真実や忠誠の象徴とされ、古くから王族や聖職者たちに重宝されてきました。サファイアは伝統あるイギリス王室でも王冠などの装飾品に多く使われており、あのチャールズ国王が故ダイアナ妃に贈った婚約指輪もサファイアでした。このサファイアの指輪は現在はキャサリン妃に受け継がれています。
~ 一生見ると忘れられない ~
「コーンフラワーブルーサファイア」
青いサファイアの中でも特に高価で最高品質のサファイアは、カシミール産の「コーンフラワーブルーサファイア」です。コーンフラワーブルーとは色の一つで、コーンフラワー(矢車菊/ヤグルマギク)という花の、濃いブルーから名付けられています。ビロードのような滑らかで鮮やかなブルーでありながら、若干白みがかった、優しく何とも言えない柔らかいブルーが特徴です。カシミール産のサファイアは普通のサファイアと異なり、現在ではほとんど産出されていない為とても貴重です。
様々なカラーが魅力の
ファンシーカラーサファイア
サファイアには青以外にもたくさんのカラーがあることはご存じですか?「含まれるクロムの量が1%前後のものがルビー」とする厳しい条件に対し、サファイアはクロムの含有量によって様々なカラーが誕生します。これらの「青」以外のサファイアを「ファンシーカラーサファイア」と呼び、ピンク・オレンジ・イエロー・パープルなど豊富なカラーバリエーションがあります。
幻の宝石
「キング・オブ・サファイア」
ピンクがかったオレンジ色の絶妙な色味のものだけが「パパラチアサファイア」と呼ばれ、ファンシーカラーサファイアの中でも最高位に位置付けられています。産出量が極めて少なく、世界三大希少石の一つとされています。ピンクが強すぎてもオレンジが強すぎてもパパラチアサファイアとは認められない為、希少価値が高く「King of Sapphire(サファイアの王)」と呼ばれている幻の宝石です。
サファイアのお取り扱い
[超音波洗浄〇]
ピンクがかったオレンジ色の絶妙な色味のものだけが「パパラチアサファイア」と呼ばれ、ファンシーカラーサファイアの中でも最高位に位置付けられています。産出量が極めて少なく、世界三大希少石の一つとされています。ピンクが強すぎてもオレンジが強すぎてもパパラチアサファイアとは認められない為、希少価値が高く「King of Sapphire(サファイアの王)」と呼ばれている幻の宝石です。