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12月の誕生石

タンザナイト

「知性」・「神秘」・「冷静」

採掘できる場所は地球上でたった一ヶ所、

”神秘の宝石”

タンザナイトは比較的新しい宝石で、1967年にアフリカ・タンザニアの北部にあるメレラニ地方で偶然発見されたと言われています。採掘出来るのは今のところ、東アフリカのタンザニア、メレラニ鉱山のみで、産出量も少ない為希少な宝石です。タンザナイトの魅力の一つは複雑で繊細なブルーの美しさです。見る角度によって違った色に見える多色性という性質を持っていて、様々な色が混ざり合ったオーロラのような美しい表情を楽しむことが出来ます。

属性:ゾイサイト
原産地:タンザニア
硬度:6.50-7.00
色:ライラック~ブルーパープル  
屈折率:1.69-1.73  
【加熱または無処理】

タンザナイトにまつわるお話』

~タンザナイトの名付け親~

タンザナイトの名付け親は、あの有名宝石店のティファニー。1960年代に発見されたタンザナイトは、宝石ブランドとして有名なアメリカのティファニー社に持ち込まれました。当初はサファイアだと思われていましたが、調べてみるとゾイサイトの変種であることが発覚。そこで産出国に因んで「タンザナイト」の名前で売り出したところ、アメリカを中心に人気が広がっていきました。その人気が認められ。2002年にタンザナイトは公式の誕生石の仲間入りを果たしました。タンザナイトは1912年に誕生石が誕生して以来、初めて新たに追加されることになったのです。それはいかにタンザナイトが美しい宝石であるかが分かります。

神秘的で魅惑的。
多色性のタンザナイト

タンザナイトの大きな魅力の一つが、単純なブルーではなく、複雑で何色も重なったようなブルーです。これはタンザナイトが見る角度によって色が変わるという多色性の性質を持っている為で、青・紫・赤の3色を見ることが出来ます。どのように見えるかは、カットする職人の腕とセンス次第ですが、一般的に赤よりも青や紫が強く見えるカット方法が人気のようです。採掘された時点で青く透明なタンザナイトは少なく、ほとんどは黒味がかった茶色です。その為、原石を加熱することで鮮やかな青色に変化させています。約540℃の電気炉で2時間ほど熱を加え、一日かけてゆっくりと常温に戻していくと、鮮やかな青紫色に変化するのです。

タンザナイトの原石

タンザナイトの原石は、希少な宝石であり、その美しい青紫色が特徴です。原石の状態では、タンザナイトは茶色や赤褐色のトーンを持つことが多く、これを加熱処理することで鮮やかな青色や青紫色に変化します。また、タンザナイトの原石は三方向に異なる色を示す「多色性」という特性を持っており、見る角度によって異なる色相を楽しむことができます。

タンザナイトのお取り扱い
〔超音波洗浄×〕

タンザナイトは硬度が低く欠けやすい為、取り扱いには注意が必要です。ある特定の方向へ割れやすい性質を持つ為、超音波洗浄は避けましょう。衝撃にも弱い為、保管時や身に着ける際も落としたりぶつけたりしないように気を付けましょう。ダイヤモンドなどの高度の高い宝石と一緒に保管してしまうと、タンザナイトに傷がつく恐れがある為、分けて保管しましょう。

誕生石は、それぞれの月に対応する特別な宝石で、身につける人に幸運や守護の力をもたらすと信じられています。各誕生石には固有の意味や象徴があり、たとえば1月のガーネットは「友情」や「真実」を、7月のルビーは「情熱」や「愛」を表します。誕生石を持つことで、その石に込められたエネルギーや力が個人を守り、癒しや幸福をもたらすとされています。こうした意味が長い歴史の中で伝承されてきたことで、誕生石はお守りや贈り物としても大切にされる存在となっています。

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