10月の誕生石
トルマリン
「寛大」・「思慮深さ」・「愛」
100色もの色が存在する、
”無限の宝石”
”トルマリン”と聞くと、ピンク・赤・イエロー・グリーン・ブルーなど、思い浮かぶ色は人によって異なるかもしれません。その理由は、「トルマリンにない色はない、全ての色が揃っている」と言われるほど多彩なカラーバリエーションを持っている宝石だから。それぞれ色ごとに人気のある珍しい宝石なのです。多種の主要成分から構成されており、その複雑さによって様々なカラーが生まれているのです。
属性:トルマリン(電気石)
原産地:ブラジル、モザンビーク、ナイジェリアなど
硬度:7.00-7.50
色:多色
屈折率:1.62-1.64
【加熱または無処理】
『トルマリンにまつわるお話』
存在する宝石の頂点?!
「パライバトルマリン」
1カラットあたりの価格がトルマリンの中だけでなく全ての宝石の中でも高額とされている、大変希少なパライバトルマリン。蛍光塗料を塗ったかのような、他の宝石に類を見ないネオンブルーのパライバトルマリンは、パパラチアサファイア、アレキサンドライトと並ぶ世界三大希少石の一つです。1987年に発見され、1989年に市場に登場すると、この美しい宝石に世界はたちまち熱狂し、価格が一気に高騰していきました。比較的新しい宝石なのですが産出量が極めて少ない為、とても希少なほうせきとなっています。
「電気石」と
呼ばれる理由は?
トルマリンの結晶は柱状の形になっており、その両端がプラスとマイナスの性質を持っているのです。トルマリン自体が発電したり、電気を通すわけではないのですが、擦ったり熱を加えるとマイナスイオン(静電気)が発生すると言われています。
地球が生み出した奇跡の宝石
「バイカラートルマリン」
トルマリンの結晶は柱状が多く、含まれる元素の微妙な違いによって多彩なカラーが産出されます。また、一つの原石の中で2色、3色といった美しいトルマリンが生まれることもあります。それらは「バイカラートルマリン」と呼ばれ、個性豊かな人気のあるカラーです。
トルマリンのお取り扱い
[超音波洗浄×]
トルマリンは割れにくく、比較的扱いやすい宝石です。しかし、カラーによっては紫外線に長時間あててしまうと、変色や色落ちする可能性があるので注意しましょう。内部に亀裂が生じる可能性がある為、超音波洗浄やスチーム洗浄はNGです。お手入れの際は、ぬるま湯程度の石鹸水でやさしくブラッシングしましょう。