シチズンジュエリー「Something Blue」物語 その4
『一生もののマリッジリング』
結婚式が近づくにつれ、喜んだかと思えば、急に不安になったり、理由もなく感情が揺れることがある。
これが話に聞くマリッジブルーなのかな?
そんなある日、マリッジリングを作るため、彼とジュエリーショップへ行った。
ふたりが気に入るデザインにしたい。
そう思った私は、指輪を1つずつ順番にはめては、彼に見せていった。
でも彼は「男にはよく分からないな・・・」と、申し訳なさそうな苦笑い。
興味ないのかな・・・。
少し淋しくなってうつむいたとき、ショーケースの中に心惹かれる指輪が目に飛び込んできた。
美しい曲線、神秘的なフォルム。シンプルだけど、すごくきれい。
試しに着けると、「ちょっと見せて」と、彼が私の手を取ってその指輪を見つめた。
数秒後。
「この指輪いいね、これにしようか」と彼が言った。
さっきまでの淋しさが一気に消える。うれしくて私は「うん」と答えていた。
指輪の内側には小さなサファイアが埋め込まれ、キラキラと輝いている。
4つのおまじないの最後の一つ、Something blue(何か青いもの)。
それは、これからの人生ずっと、左手の薬指にはめるリングだった。
同じブルーでもマリッジブルーがそれでなくてよかったと、
ドラマの台詞のようなことを思いついた自分がおかしくて笑った。
『エピローグは、新しいプロローグ』
いよいよ迎えた結婚式の当日。
花嫁支度をすませた私に、父が、「左の靴を脱いでごらん」と言う。
不思議に思いながら言う通りにすると、父は、靴の中にコインを一つ入れた。
父はマザーグースの最後の一節、
「and a six pence in her shoe.(そして、6ペンスコインを彼女の靴に)」をつぶやき、
「幸せになれよ」と静かに微笑んだ。
父や母、友だちや職場の人たちに祝福され結婚式は、本当に感動的だった。
そして彼との新婚生活が始まり、すぐに、日常の忙しい毎日が戻ってきた。
共働きだから、会社の仕事と家事の両立はなかなか大変だけど、
ふとした瞬間に、指輪の内側にはめ込まれた青い宝石が目にとまって、結婚式の思い出がよみがえる。
あのとき感じた幸せが一生続きますように・・・。
彼と見つけた結婚指輪は、一生とけない幸せの魔法の指輪だ。
・・・Happily ever after(めでたしめでたし)完。
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